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バンクーバーにビル・リード美術館開館

ノースウエスト・コースト芸術に捧げるビル・リード美術館が火曜日、バンクーバーに開館する。バンクーバー市議会がホーンビー街の前カナダ工芸博物館をビル・リード財団に転貸することを決定したのは昨年7月10日だった。新美術館はハイダ族の民族芸術を復活させた功績で知られる故リード氏のコレクションの展示に重きを置いている。同氏の最も有名な作品は、Raven and the First Men(ワタリガラスと最初の人類)とSpirit of Haida Gwaii(ハイダ・グアイの精霊)で、両方ともカナダの20ドル紙幣の裏面に登場している。優れた彫刻家だったリード氏は、金、銀、粘土岩、木材および青銅で製作した。美術館の中央には、1998年に亡くなったリード氏の生涯をたたえる、ハイダ族同士ジム・ハート氏の手によるトーテムポールが立つ。
リード氏の作風とイメージをたたえる作品、と作者が解説するトーテムポール。
「その下部は、私達がワスゴと呼ぶ、半分が狼で半分がシャチの生物で、リード氏が探求していたものの一つとして中心となる彫像です」由。また「背にはヒレと尾がつきます。建物が安定したら取り付けます」とハート氏。トーテムポールには、リードの絵画でお馴染みのシャチ、狼、雷神鳥、ワタリガラスも刻まれている。同氏はまた、ヨーロッパ人渡来以前のハイダ族の伝統を称えてトーテムポールに銅材も使用した。ハート氏によると、銅はハイダ族その他ノースウエスト先住民全部族にとり非常に貴重であり、銀行制度の通貨のようなものだったという。
リード氏は1950、60年代に当時ウエストコースト各地で放置され忘れ去られていたトーテムポールの保存に尽力した功績でも知られる。リード氏自身はヨーロッパ系の家庭で育ったが、若い頃ノースウエスト先住民の伝統芸術に魅了された。「アートを理解することは絶対できず、人間の活動の中で最も深遠で神秘に満ちた一種の魔法と見ることしかできない」とその自伝に氏は記している。「その魔法の中でも最も神秘的なものの一つが、ノースウエスト・コーストの芸術だ。文盲の人たちによる独特の表現は、最も洗練された書画を例外として、ほかのどんな芸術形態とも違う」由。
美術館のオープニングとなる展示は「Bill Reid: Master of Haida Art(ビル・リード:ハイダ芸術の巨匠)」で、2002年にマーティン・リード博士によりビル・リード財団に寄贈されたコレクションより出展される。一般公開は5月10日から。
建物には、既に開館しているチーフ・ダン・ジョージセンターが残り、先住民芸術研究の中心となる。美術館は新進芸術家など先住民全てを対象とした芸術の中核の機能も果たす。

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