バンクーバー博物館は今後、原点に戻って、展示品のテーマをバンクーバーに焦点を当て、今現在のバンクーバーの課題や関心事を過去の資料を踏まえてテーマにしていく方針を明らかにした。ノブル館長は、世界をバンクーバーに紹介するのではなく、バンクーバーを世界に向けて発信していきたいとの意向を述べた。手始めに、4月24日から始まる「Movers and Shapers」と題する展覧会は20名の若きバンクーバーの建築家、ファッションデザイナーやインテリアデザイナーに焦点を当て、同博物館の新しい方向性を良く反映されている。それに続く展覧会では、スタンレーパークの自然史博物学をテーマとし、それは年代順にコレクションを陳列するのではなく、2006年12月、スタンレーパークで1000本以上の木々が倒され甚大な被害を被った嵐にまつわる展示から始まる。また、博物館関係者は今後の展示テーマは、館長や学芸員の発想だけではなく、一般からの意見も取りいれていきたいとしている。博物館のコレクションは過去の貴重なネオンサインから先住民コーストセイリッシュ族の工芸品に至るまで10万点以上に及ぶが、長年、知名度の低さ、入場者数の減少で頭を悩ませてきた。その原因としてさまざまな理由が考えられるが、とりわけ立地条件の悪さが一番影響していると思われる。1960年代に立てられた現在の建物は延面積2,787平方メートル、文化的活動が多く行われるダウンタウンの中心地から離れ、キツラノの住宅街の傍に建っている。さらに博物館はプラネタリウムと併設され、公共の交通機関へのアクセスもなく不便ときている。このような事から、関係者は博物館の移転を考えており、現在のバンクーバー美術館が候補の一つではあるが、ニーズに応える移転先となるかどうかはまだ不確かで、最終的な結論が下されるにはあと数年は要するだろうと博物館側は見ている。
source: Mapletown.ca
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