目下バンクーバー美術館では、パリ在住中国人アーティスト、ホワン・ヨンピン氏個展「House of Oracles(神託の家)」を開催中だが、作品の一つ「Theatre of the World (世界の劇場)」を成す生きた昆虫や爬虫類が、バンクーバー慈善協会からの要請を受けてこのほど撤去された。
「Theatre of the World」は、生きたヒキガエル、サソリ、蛇、コオロギなどが作品の一部として展示され、話題を呼んでいた。代表管理者のダイアナ・オウガイティス氏は、「重要なアーティストの大事な個展が、相反する理念の衝突の影に隠れてしまうのは非常に残念なことです」と語る。美術館側では委託獣医やSPCA(動物虐待防止協会)と共に対処、生き物に危害を与えていない旨を表明していたが、慈善協会が作者が合意できる範囲以上の処置を要請したため、美術館が昆虫、爬虫類などの撤去に及んだ。「Theatre of the World」とは、ワイヤー製ドーム状の大籠内にトカゲや他の生き物を入れ、上から照明を当て、木製のニシキヘビを生き物の上に吊るした作品。獣医は、生き物により多量の水と隠れ場所を与え、照明を調節することを勧めていた。展示には「当作品は、異なる人々と文化同士の衝突の隠喩です。すなわち人間の存在そのものです」と注釈が付けられている。個展は4月6日の開幕以来いままで約5千人の鑑賞客を集めている。ホワン氏は、作品本体をそのまま展示するよう
指示したが、SPCAに対しは「この作品の裏にある観念と思想を完全に無視している」と非難している。同作品展は、9月16日まで開催、その後は北京に移動する。
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