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カナダ北極圏で健康の危機

トランス脂肪と砂糖の摂取がカナダ北極地方の住民の健康を脅かしている、と専門家が警告を発している。イヌイットや先住民の共同体内で見られるトランス脂肪酸のレベルは今や、ヨーロッパの3倍、カナダ南部の諸都市の2倍という高さ。長年、イヌイットの血中汚染物質を研究してきたラバル大学の研究者エリック・デワイリー氏は、「体に非常に有毒なトランス脂肪が、近年先住民の間で見られるようになってきている」と話している。また、ケベック州北部だけをとっても、子供は平均一日1リットルの炭酸飲料やジュースを摂取しており、炭酸飲料も懸念すべき問題として浮上している。イヌイットの族長や北方地域の保健当局は以前から、チップスや清涼飲料、フレンチフライなどのジャンクフード摂取量が増加し、アザラシやクジラの脂肪といった伝統食離れが進んでいることについて憂慮してきた。全国的なイヌイット団体、Inuit Tapriit Kanatamiのメアリー・サイモン会長は、昔はジャンクフードが少なく、食事の栄養バランスがとれていたため人々は食生活にあまりこだわる必要ななかったと語る。同氏は、小売店は店頭に並べる商品により責任を持ち、親は適切な栄養に関する知識を学ぶ必要があると指摘している。

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