先週13日から18日までトロントで第16回国際エイズ会議(IAC2006)が開催された。今回の会議には、約170カ国からエイズ対策に携わる政府関係者、国際機関、教育・研究機関、NGO、マスコミなど過去最高の約2万4000人が参加し、治療、予防法や途上国への支援活動などHIV/AIDSに関する世界の動きが報告、議論された。
しかし国際会議にもかかわらず、この会議で浮上したのは「言葉の壁」。参加国の多くは英語を使用しているものの、全てではなく発表者・聴講者の使用言語も様々。ネパール語やスワヒリ語においては講演中の通訳が無く、スペイン語さえも全講演が通訳された訳ではない。また、通訳を得られたとしても各講義の中で質疑応答を行うのは非常に困難な状況となった。専門用語が多いことも理解の足かせとなっていたようだが、「MSM、GIPA」といったエイズ分野の共通略語が一部の参加者の理解を助けた。また、クリー語(カナダ先住民族の言語)では、そもそも「HIV、エイズ」といった言葉自体が無いため、通訳者を悩ませた。この他に、手話通訳者、点字資料も極めて不足していたという。難聴者のHIV感染者数は健常者の11倍という数値もでている。
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