久しぶりにChaptersに行った。Chaptersは約10年ほど前画期的なBookStoreとして、カナダに登場し皆をあっと言わせた。 まるで、図書館のようにいたるところに座り心地のよいソファーを置き、Starbucksを設置し、コーヒーを飲みながら立ち読み(立ち読みどころか座ってくださいというのだから驚きだ)前面許可しているその書店に、本屋さんで立ち読みしているとハタキでパタパタと追いやられる日本での場面が頭に焼き付いている私は,どきもを抜かれ感心したものだった。
人間の善意を信じての画期的なアイデアは、もちろん人々に受け入れられ、Chaptersは本好きの溜まり場となり、書店がいたるところにお目見えし一躍急成長した。けれどその後、その寛容なアイデアに慣れ、徐々にずる賢くなった消費者は、ChaptersでStarbucksのコーヒーを飲みながら、座り心地のよいソファーで好きなだけ本を読んで、続きが読みたければ、図書館に行って本を借りるようになり、セールスが徐々に落ち込み、さらに店舗を急増設しすぎ借金がかさみ、とうとう倒産せざるおえなくなってしまったという悲しい話。
私は、これは本当に悲しい話だと思う。誰もが考えもしなかった本屋で立ち読みを推奨するというアイデアを思いつき、それを実行し たその信念を思うと、倒産という悲惨な結末となってしまったのはさぞ無念だったと思う。
そして、Chapters自体は 買収され、結果生き残ったいくつかの店舗では、ソファーは一切姿を消し、普通のマンモス書店へと変っていった。Chaptersの魂はもうそこにはなく、それが無償に悲しく思うのは私だけだろうか?
http://www.hanaichi.ca/「管理人の今日のぼやき」より。
こちらでは、読者よりご投稿の話題、ニュース、コラム等を当方で選びまして、掲載しております。
コメントを投稿する